EXHIBITIONS & FAIRS

きくちゆうき個展「fRIEND」by Room mate



「100日後に死ぬワニ」の作者・きくちゆうきが、Goyo Galleryで新たな表現へ
キャンバス作品とギャラリー空間で見せる、新たな展覧会 「fRIEND」by Room mate


2026年5月16日(土)より5月31日(日)まで、Goyo Gallery(TERRADA ART COMPLEX II 3F)にて、きくちゆうき個展「fRIEND」by Room mate を開催いたします。

きくちゆうきは、2016年に『SUPERどうぶつーズ』で漫画家デビュー。2020年にはX(旧Twitter)上で連載した4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』が大きな話題を呼び、Twitterトレンド大賞2020にて最多リツイート賞・最多いいね賞をW受賞しました。書籍版は35万部を突破し、台湾、中国、韓国、タイ、スペインでも出版、さらに映画化も果たしています。

その後も『何かを掴んでないとどこかに飛んでいっちゃうアザラシ』『100日後に死ぬ(×)ネズミ』などの作品を発表しながら、NHK Eテレ番組のビジュアル制作、企業とのコラボレーション、コミコンや百貨店での作品発表、ライブペインティングなど、多面的な活動を展開してきました。

きくちが参加する“ルームメイト プロジェクト”は世界中をターゲットにファッション、音楽、アート、ライフスタイルといったジャンルの枠を超え、志を同じくするクリエイティブな人々が集まり、個性や価値観を共有し合いながら、新しいカルチャーを発信するための活動をしています。 

本展で注目したいのは、そうした幅広い活動の延長線上にありながらも、きくちにとって新しい表現となるキャンバス作品群です。親しみやすさと鋭さ、軽やかさと切実さが同居する独自のキャラクター表現が、ギャラリー空間の中でどのように立ち上がるのか。本展は、広く知られた作家の“次の一歩”を目撃する機会となります。

きくちの作品世界には、ユーモアの背後にある孤独、やさしさの裏にある不安、そして何気ない日常の中でふいに立ち現れる感情の揺らぎが描かれています。SNSや出版物の中で多くの人の心を掴んできたその感覚が、キャンバスという物質性を伴った支持体の上でどのように変化するのか。これまで知っていたきくちゆうき像を更新する展覧会としてもご注目ください。

“誰もが知っている”作家の、“まだ見たことのない”表現。

Goyo Galleryは、本展を通じて、ポップな認知のその先にある作家性を提示します。


▼Statement

『100日後に死ぬワニ』。

毎日更新される四コマ。
あらかじめ予告された死。
何気ない日常の反復。
そして、その先に訪れる不可避の終わり。

人々は、その時間を毎日確認するように眺め続けた。

一匹のワニ。
その死が“フィクション”でありながら、
人々は、現実の感情を託し、その存在を通して孤独や不安を共有していた。

キャラクターは、もはや単なる登場人物ではなく人々が自己を投影し、その存在を重ね合わせるための器、現代における信仰の依代となっている。
かつて宗教や共同体が担っていた役割の一部は、いまやコンテンツとSNSによって代替されつつあるのかもしれない。

一方で、この作品を取り巻いた熱狂と、その直後に訪れた急速な消費と忘却は、現代社会を象徴したひとつの事象である。
感動は即座に流通し、共有・商品化され、次の話題へと更新されていく。

本展は、その是非を問うものではない。
むしろ私たちは、この現象を通して、SNS以後という時代における人間の感情構造そのものを見つめようとしている。

Goyo Gallery はこれまで、現代美術、工芸、都市文化、日本的感性の交差点にある実践を通じて、「人はいかに世界へ意味を見出すのか」という問いに向き合ってきた。

本展において扱われるのは、『100日後に死ぬワニ』に登場したワニとネズミ。
作品そのものに限らず、その背後に露出した、現代日本における死生観、SNS共同体、感情の消費、キャラクターへの信仰、そしてそれらを加速度的に循環させるコンテンツ資本主義の構造そのものである。
現代人はいかに孤独を共有し、いかに死を眺め、いかに感情を消費しているのか。
本展は、その無意識を観測し、今ある生と向き合うための場として構成される。


▼Artist Statement

時が経つ度、歳をとる度、「友達」ってなんだろうかと考えるようになりました。「友達」という間柄だったはずなのに、もう何年も会っていない人がいる。

「友達ってなんだろうか」

ひょんなことに、数年振りに友達に会った時、数年振りとは思えないような会話や空気感。
その空間には、確かな「安心感」がありました。

「友達っていうのは、この「安心感」があることなのかもしれない」

どうでも良い話や、ちょっと間抜けな会話だったり、
間違えて「f」だけ小文字にしちゃったことも許してくれる安心感のある存在。
「ありがとう」と思えました。

今回の個展ではそんな安心感のあるものにしたいと思い『fRIEND』とさせていただきました。
様々なことを抱えながら生きていく毎日ですが、少しでも安心できるような空間になればと思っております。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
どうぞよろしくお願いいたします。


▼Artist

きくちゆうき (https://www.instagram.com/yuukikikuchi)

イラストレーター・漫画家
2016年『SUPERどうぶつーズ』連載開始を機にデビュー。2020年、X上で発表した4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』が社会的な話題を呼び、書籍化・海外出版・映画化へと展開。

・『100日後に死ぬワニ』書籍35万部、海外ローカライズ出版、映画化
・『SUPERどうぶつーズ』『何かを掴んでないとどこかに飛んでいっちゃうアザラシ』『100日後に死ぬ(×)ネズミ』などの作品群
・渋谷PARCOでの個展『OKOK』、伊勢丹立川店での作品展『GO!』、BARNEYS NEW YORK 六本木「ROOM MATE SHOW」などで作品展示
・NHK Eテレ『オハ!よ〜いドン!』ビジュアル制作、SEGA『SHINOBI』公式コラボキャラクター制作

以降も漫画、キャラクター、広告・コラボレーション、展示、ライブペインティングを横断しながら活動を続ける。


▼展示会情報

【Date】2026/5/16(Sat) – 5/31(Sun)
【Open】12:00 – 19:00
【Close】Monday
【Location】TERRADA ART COMPLEX II 3F, 1-32-8 Higashi-Shinagawa, Shinagawa-ku, Tokyo 140-0002