ARTISTS

Yuya Hashizume

CV

1983年 岡山県生まれ
個展
2021年 「eyewater Shanghai」XU GALLERY,上海 「GRAVITY POINT」Yutaka Kikutake Gallery, 東京
2020年 「eyewater London -Monochrome-」The Waluso Gallery,ロンドン
     「eyewater Seoul 01&02」gallery young,ソウル
2019年 「eyewater BEYOND」104Galerie-R,東京
     「FRECKLES GIRL sobakasu-chan」 carnival bkk,バンコク
     「THISone」 yeanstore,岡山
2018年 「4」TEMPORARY CONTEMPORARY,東京 「mIrror」thePLACEBOX3129,岡山
     「W」 Stall Baggage,東京
2017年 「eyewater」 Classicbowl,東京

PROFILE

橋爪悠也は、1983年岡山県生まれ、現在は東京を拠点に活動。独学で制作を始め、単色で彩られた地を背景に、一粒の涙が目から零れ落ちる瞬間を日本のアニメ的な描画方法によって描いた一連の作品シリーズ「eye water」によって近年注目を集めています。

幼少期より描くことや作ることが好きだったという橋爪悠也は、専門学校を卒業した後、アウトドアブランドでの仕事を通じてブランドやプロダクトの在り様について学び、また、独学でイラストやデザインの技術を身につけた後は、PR部門で仕事をしながら広告デザインや店頭でのプロモーションマテリアルの制作などを行っていました。その仕事を退職した後、改めて独学で試行錯誤を繰り返しながら画業を深めつつ、自身の作品を制作していくことを志します。その後、カルチャー誌より依頼された作画なども少しずつ行うようになりながら、自主企画の展覧会で作品を発表するにいたりました。

橋爪は、オリジナリティの不在を逆手にとるように、架空性・匿名性を徹底させた作品の制作をはじめ、2016年に開催した初めての展覧会では、実際には存在しない新種の植物を発見するという架空のストーリーをベースにした、ユーモアを感じる映像やイラストを含んだインスタレーション作品を発表します。

同時に、幼少期より触れ続け、その丸みを帯びた造形に惹かれていたというドラえもんをはじめとする藤子・F・不二雄の描写を参照しながら人物や動物の姿を描いた作品を発表します。いかにして虚構として完成度の高い藤子・F・不二雄の作品を生み出すか、ということを着想源に制作された作品群は、当初はシルクスクリーンで制作されていましたが、発表を重ねながら徐々にアクリル絵具も用いられるようになり、描写においても涙という象徴的なものや細部の描き方において橋爪悠也ならではの要素を増していきました。そこには、虚構とともにオリジナルとの間に生じるズレの体験をいかにして組み込んでいくのかという新たな側面も垣間みられるのです。

東京や岡山を中心に自主企画の展覧会を重ねながら、ロンドン、香港、ソウルなどでの展覧会にも参加。2021年には上海にて大規模な個展「eyewater SHANGHAI」(powerlong art center)が開催されました。

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